祖母のフィルムカメラ。
撮られるのは嫌いだけど撮ることは好きだった私のお婆ちゃん。
前に母親が双眼鏡と間違えてお婆ちゃんのフィルムカメラを出してきました。
カメラも電池を変えれば動いたし、フィルムも残っていたのでお出かけしたときに使ってみようと大切に持っていました。
先日遠出をしたのでそのカメラを持っていきました。
携帯やデジカメと違って現像するまでどんな感じで取れているかわからないこのわくわく…失敗しているかもしれないけどそれすら楽しくて夢中で撮りました。
帰ってすぐにカメラ屋さんで現像したところ生前お婆ちゃんが数枚写真もありました。
どこかへ出かけたときの海辺の写真。家族で行った時なのかお爺ちゃんと出かけた時なのかわかりませんが、お婆ちゃんが撮った奇麗な写真がありました。
とても久しぶりにお婆ちゃんを感じてとても嬉しかったです。
お婆ちゃんが撮っていた写真は奇麗ではっきりとしていましたが、私の写真はフィルムを長く放置していたせいか白ぼけていました。
でも不思議ですね、フィルムカメラだとそれすらも素敵に見えてしまいます。家族にも見せたらいい感じだね!と言ってくれました。
フィルムは決して安くはありません。もちろん物や性能で変わりますがデジカメと比べてしまうと高くなってしまいます。それに間違えても消せない、すぐに確認できない、カメラの機能を考えて上手く使わないといけないなど”不便”なことが多々あります。でもその”不便”がすごく楽しいのです。
何かが出来上がるのをわくわくしたのが久しぶりで、写真を受け取る日が楽しみで仕方なかったです。
お婆ちゃんのフィルムカメラ、大切に使っていきます。